横浜の歯医者・歯科 横浜山手デンタルクリニックインプラントの歯周病が増えています
インプラントを入れた世界の患者様の4人に1人は周囲の炎症が始まっています。(参考文献1、2)
このインプラント周囲炎を今や不治の病のように言うドクターもおられますが、手術用顕微鏡による顕微鏡歯周組織手術のおかげで、インプラントのまわりの除菌をして歯肉と骨を移植し、歯肉の再生を可能にしてインプラントの寿命を延ばすことができるようになりました。(参考文献5)
参考文献
- Lang Oral Impl.Res.2006 16 440-446
- Samento J.Perio Rest Dent.2016:36(5)699-705
- schwarz clinical Oral Imp Res 15.161
- Renvert・Paris Quintessens 2012,157
- Okayasu Implant Dent 2011:20:250~261 (Descision Treeによる診断と処置)
※Dr.Schwarz Revertは骨壁が4方面に囲まれていれば再生がうまくいきますと論文発表しております。(参考文献3)
横浜の歯医者・歯科 横浜山手デンタルクリニックでは将来インプラント周囲炎にならない、インプラントの長持ちを目指します
・インプラント周囲の骨が半分無いデコンタミ処理
・インプラントの周囲の骨がほとんど失われているデコンタミ処理
- インプラント埋入手術前の患者様(75才位までの患者様ならば結果は良好です)には
- 欠損部に大きなへこみのある方は術前に歯肉を移植致します。
- 仮歯の段階で歯肉の増殖と共に骨を移植します。
- 仮歯のコンタクトを長くするだけでもわずかに有効です。
- インプラント埋入手術時に同時に骨を移植します
- インプラント埋入手術後の患者様には
- インプラント2次オペ時に歯肉を移植します
横浜の歯医者・歯科 横浜山手デンタルクリニックでは他院を含め以前に埋入したインプラント周囲に違和感が出始めた患者様には参考文献3、4、5を基に以下のstepを行います
Step1
- 術前レントゲン(CT)撮影とカリーナによる画像診断
- 縦切開をして歯肉を開けて(全層弁)
- ピエゾで不良肉芽をとる
- デコンタミネーション(表面の除染・除菌)をします。
- 注水下ニッケルチタンブラシで骨面から露出したインプラント表面のプラークを除菌します。そして歯周病原菌によって破壊されたインプラント周囲の歯肉(不良肉芽)や骨をNitiブラシのポケットタイプ、ナノタイプ、オメガタイプを組み合わせて除去します。
- 具体的な手法として、インプランター(コントラ)にNitiブラシをつけて600~1200回転(生食注水下)で処置します。
- インプラント表面にYAGレーザーとフォトサンを施します。
NiTiブラシを使用したデブライトメントデコンタミ処置
資料画像:HANS Korea社より
Step2
- エアフローグリシンとβ・TCPを吹き付ける。
- フォトサンで光殺菌テトラサイクリン・コーンの投薬をします。
Step3
- 骨補填材と自家骨(ボーンスクレッパーで採取して)を入れます。
Step4
- プラスチックプローブで3か月後、排膿がなくなる事を評価して、約5カ月後(再評価)に必要ならば歯肉移植CTGを致します。
- テトラサイクリン・コーンを入れます。(CTG時には、バイオスや自家骨は入れません。4骨壁が存在すれば大丈夫の症例となります)
Step5
- インプラントの両隣の乳頭は何年か経つと上がってきます。
以上のStepを踏むと歯と歯の間の歯肉が下がってすきっ歯になった三角形の部分(ブラックトライアングル)の改善に繋がっていきます。
<注意1>
バイオタイプ改善だけでパピラーは上がってくるというデータがあります。
<注意2>
歯根表面のパラパラは歯石でなくバイオフィルムです。
縁下歯石の除去だけでなくその下のバイオフィルムを除去することが最も肝要です。