通常の診察における機器の洗浄・消毒・滅菌
非観血処置(出血などが無い一般治療)時と観血処置(外科処置など)時に分けて基準が表示され、当院では院内マニュアルの作成を徹底しております。そして、35年前の建設当時のBeforeコロナ時代から、今日のWithコロナと将来のAfterコロナ時代を見据えておりました。
ディスポーザブルの導入
治療で使用するもののうち、手袋やエプロン、注射針などは、ディスポーザブル(使い捨て)の製品を採用しています。患者さんごとに常に清潔で新しいものをご用意することで、徹底した院内感染予防を行っています。
患者ごとの治療器具の滅菌
当院が使用している滅菌器は、ヨーロッパ規格EN13060に適合するドイツ製で、コンパクトながらパワフルな高圧蒸気滅菌器です。お一人お一人の治療のすぐ後に滅菌が可能で、中腔物内部まで滅菌する拡散加圧脱気システムです。また、患者さんごとに滅菌された歯科用機材を滅菌パックしています。
使いまわしの器具はありません。数年前にテレビ・週刊誌で取り上げられて社会問題になった歯を削る道具は全て治療後に滅菌しています。お一人お一人に滅菌後の器具を使用しています。
治療台
当院の治療台
一般的な医院の治療台(ピットン)
右の写真は、ほとんど全国的に使われている歯科治療台です。そこには、お口の中をゆすぐ為の“ブクブク ペェ”のスピットン装置がついています。直前の患者さんがインフルエンザのウイルスや肝炎のウイルス・新型コロナウイルス、ひいてはエイズの患者さんの後にその場所で“ブクブク ペェ”をする気にあなたはなれますか?
左の写真は当院のもので、患者さんが見えない場所の右肩の下から滅菌水をエアーで“シャーッ”とお口の中を洗う3Wayシリンジがあり、左肩の下から細くて操作性の良いバキュームがあります。この左右の装置でお口の中をきれいに洗浄・消毒しています。患者さんはいちいち起き上がらなくてもよく、快適に隅々まで清潔にしてもらえますね。いわば楽ちんで最も衛生的です。
アメリカやヨーロッパでは、スピットンと呼ばれる"ブクブク・ペェ"の装置は1980年代のCDC(アメリカ医療衛生分野の行政機関)スタンダードプリコーションュで違法です。そこが院内感染源となるので、当院は40年前かの最初から設置していません。
これからの世界の消毒・滅菌管理の行く先(Afterコロナの時代)
ウォーターラインについて
除菌・無毒化を計る安心安全な治療水の生成システムが全ての診療台に床下配管から供給され、細菌やウイルスからの汚染の問題解決をしております。特に新型コロナウイルスは、次亜塩素酸素の殺菌薬が有効といわれています。その実証は日本歯科医療管理協会最優秀論文賞を受賞しました。
エアーラインについて
Class1万の空気の洗浄度最近ウイルス・チリ・ほこりに至るまで診療室の空気清浄度はほぼ100%です。治療質の天井から清潔な空気シャワーが降り注ぎます。だから医療最高レベルのオペ室が作れます。この装置がフル稼働すれば、診療室全館の空気が30分くらいで、胸部外科や腹部外科のオペ室並みのクリーンな無菌化となります。お口の中の虫歯菌や歯周病菌に対する無菌化・無毒化のコンセプトは、お口の外の医療安全・院内感染対策とともに車の両輪ですね。
お口の中の大半の病気は病原菌による感染症です。虫歯や歯周病などの除菌や無菌化や無毒化を目的とした衛生治療を展開しているだけでなく、お口の外の衛生環境の確立と維持に心を配っています。